新着情報と修理しながら考えた事
いまだ骨折が完治せず、脚をひきづりながらの日常生活。
経験のある方なら、想像できると思うのですが、骨折したあと、その部分をかばいながら生活する為、他の部位に負荷・・・。
さて、そんな中作業した子たちの入荷です・・・ホームページへのアップは来週随時実施予定です♪

洗練されたデザインにエレガントな香りが漂うマッコブのプランナーグループのケーンバック・チェア。ちょっと珍しい作品で、クビレがいい感じです。背もたれの籐と座面のウレタン・貼り地を交換済。

以前にブログでご紹介したウェグナーのチェア。修復し、座面のウレタン・貼り地を交換済。

マッコブのプランナーグループのアームチェア。主に機能面での強度アップの修復をしました。
最近リペアをしながらいろいろと考えてました。
どんなに熟慮の末デザインされ、素晴らしい技術で作られても、長い年月を経ることによる不具合が生じてします。木工用のりの劣化も一例です。
修復が終わったばかりのチェア、ポール・マッコブの型番1530アームチェア。
背もたれの角度が、サイドチェアよりついており、背もたれの部分から左右に少し延長された部分に両腕を乗せられるというデザイン。
実際に腰掛けて、腕を置いて見ると、『ちょっと偉そう』ポーズ(笑)
このチェア、買い付け時は、ざっと見渡して脚のガタツキなどは把握してました。
買い付けた家具には、昔誰かに修復されたモノである事は珍しくないのですが、このチェアもそんな一脚。
背もたれを支える場合、数が多いほど強度が増すと考えられますが、このチェアの場合、アーム部分をスピンドル2本で支え、なおかつ角度がついている為に負荷が高い。
既に施されていたリペアを見て、ちょっとビックリ(笑)
誰か無茶したなー、と。
細かい説明は省略しますが、あまり良い方法ではなかったと。決して将来リペアをする人の事を考えているとは思えない方法・・・(涙)
おかげで、作業開始までに、結構な手間と考える時間が必要でした(笑)
今回、脚部のガタツキ修復に加え、背もたれとアームレストの強度を増す加工を追加しました。木工用のりに加えて、強度を増すためにネジ止め個所を増やしたので、きっと当時新品で売られた時より強度は増していると思うのですが。。。
わたしの手からこの椅子が旅立ったとしても、どこかで引き継がれて欲しいと思います、100年でも200年でも。
その際、別の職人さんが見ればわかるように、加工した部分を含めた全体像が伝えられれば、その職人さんもより良い作業が出来ると思うのです。本当は、お医者さんの『カルテ』みたいなものがあれば良いですね。
その為、座面の側面など目に触れる個所にネジ加工の個所には、木工パテで埋めて処理していますが、その部分がわかるようにしてあります。見た目はよろしくないかもしれませんが・・・。


ただただ、ずっと残ってほしい・・・そんな風に思います。
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